みんな、どこ~? ジャカルタ・アジア大会を終えた日本選手団本隊が3日、日本に向けて出発した。前夜の閉会式では大雨の影響もあって、運営が混乱。日本選手団の入場が30分以上も遅れるハプニングが発生した。

ひと足先に日の丸を掲げて、入場した池江璃花子(18=ルネサンス)は、日本選手団の仲間たちを待っていた。しかしその前に大勢のボランティアが走って入場。大会を担った“主役”の登場にブンカルノ競技場は大歓声に包まれた。

ただ池江は、ボランティアの集団の中に取り込まれてしまい、周囲をきょろきょろ。日本選手団を探して、場内をぐるぐると歩き回った。途中で、場内の隅に立っている柵の近くにポツンと座り込んでしまう場面もあった。

一夜明けたこの日、日本選手団の山下泰裕団長(61)は、閉会式の運営の不備について質問されて「海外の大会の運営はね。日本と同じものを求めると、心配したり、イライラしたり、不安が出てくる。(私自身は)そんなこともあるんじゃないの、ぐらいの気持ちでいます。海外はいろんなことがある。ないほうがいいが、あるのが当たり前。ひとつひとつまた勉強しています」と話した。

2年後は東京五輪を迎える。山下団長は「日本(の運営)は世界一と思っていますし、日本のブランドは高い。運営の能力を示さないといけない」と話していた。