Qちゃんも異議あり-。00年シドニー五輪女子マラソン金メダリストで、日本陸連理事でもある高橋尚子さん(42)が20日、世界選手権(8月、北京)女子マラソン代表選考について「わたしは承認していない」と納得できない思いを口にした。

 11日の発表会見の前に行われた理事会では、ただ1人「異議申し立て」をしたが、他に同調する理事はいなかったという。一時は理事職の辞任も考えたが「外に出る前に、中で意見を出す」と思いとどまった。

 11日に発表された女子代表3人には、横浜国際を制した田中智美(27=第一生命)が選出されなかった。選考レース唯一の優勝者だったが、選ばれたのは大阪国際3位の重友梨佐(27=天満屋)だった。田中の落選理由を、日本陸連は「強い人を選んだ」と説明。発表会見では84年ロス五輪代表の増田明美さん(51)が異議を唱えた。高橋さんは「わたしも増田明美さんと同じ意見。代表になった人も、落ちた人も納得できる説明がないといけない。それが選手を守ることになる」と持論を展開した。