陸上の桐生祥秀(21=東洋大)がチームの窮地を救った。

 男子400メートルリレーの予選に出場。東洋大はバトン渡しのミスが続き、アンカーの桐生は7番手でバトンを受けた。「オリンピックよりいい色のメダルを取りたい」と優勝を狙っていたが、予選落ちの危機。予定ではやや流すはずだったが、本気の走りで3人抜き。4着に滑り込んでタイム(39秒88)により、26日の決勝に進出した。

 桐生は「盛り上げてくれましたね。無事通ってよかったです。ガチダッシュでした。緩めたら、落ちる可能性があったので」と安堵(あんど)した。バトン渡しをミスした後輩から「すみませんでした」と謝られたが、満面の笑みをかえしていた。