男子100メートル準決勝2組で18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が10秒28の7着に終わるなど、日本勢は3人とも決勝に進めなかった。


 1組のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は10秒25の6着、3組の多田修平(関学大)は10秒26の5着にとどまり、日本人初の9秒台突入も持ち越しとなった。


 今大会を最後に引退する30歳のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は決勝で9秒95の3位にとどまり、35歳のジャスティン・ガトリン(米国)が9秒92で12年ぶりに優勝した。前回北京大会に続いて決勝に進んだ蘇炳添(中国)は8位だった。


 ボルトは大会通算14個目のメダル獲得で、女子短距離でジャマイカ出身のマーリーン・オッティの最多記録に並んだ。ガトリンはこの種目の最年長王者となった。


 女子1万メートルで鈴木亜由子(日本郵政グループ)は10位、松田瑞生(ダイハツ)は19位、上原美幸(第一生命)は24位。アルマズ・アヤナ(エチオピア)がリオデジャネイロ五輪に続いて制した。


第2日


▽男子400メートル予選


(6)北川貴理(順大) 47秒35=落選


北川コメント 「少し飛ばしすぎた感じがあった。後半につながる走りができなかった。いい形で終われなかったので悔しい」

男子400メートル予選 力走する北川貴理(左)(共同)
男子400メートル予選 力走する北川貴理(左)(共同)

▽男子100メートル準決勝 1組


(6)ケンブリッジ飛鳥(ナイキ) 10秒25=落選


ケンブリッジコメント 「昨日からうまく修正しようと思ってやってきたんですけど、タイムを落としてしまって残念ですね。日本選手権の手応えからすると、もう少しやれるかなと思ってたんですけど残念です。次(リレー)に向けてまだ時間もあるんで、しっかり準備していきたいと思います」

男子100メートル準決勝1組、10秒25の6着となったケンブリッジ(撮影・河野匠)
男子100メートル準決勝1組、10秒25の6着となったケンブリッジ(撮影・河野匠)

▽男子100メートル準決勝 2組


(7)サニブラウン・ハキーム(東京陸協) 10秒28=落選


サニブラウン・コメント 「いや~やらかしましたね。やっぱり、悔しいですね。おそらく巻き返せなくはなかったと思うのですけど、少し気持ちが切れちゃった部分がありました。メンタル面も今後につなげていけたら」

男子100メートル準決勝2組、サニブラウン(中央)は10秒28の7位に終わり、決勝進出はならなかった(撮影・河野匠)
男子100メートル準決勝2組、サニブラウン(中央)は10秒28の7位に終わり、決勝進出はならなかった(撮影・河野匠)

▽男子100メートル準決勝 3組


(5)多田修平(関学大) 10秒26=落選


多田コメント 「自分の走りができなくてタイムも落としてしまったので悔しいです。今まで感じたことのないレベルの高さでいい経験になった。自分の人生の中でも最高のレベル。なかなか体験できない。東京五輪に向けて頑張りたい」

男子100メートル準決勝3組、10秒26の5着に終わった多田(撮影・河野匠)
男子100メートル準決勝3組、10秒26の5着に終わった多田(撮影・河野匠)

▽男子100メートル決勝


(1)ジャスティン・ガトリン(米国) 9秒92

(2)コールマン(米国) 9秒94

(3)ボルト(ジャマイカ) 9秒95


ボルト・コメント 「スタートを失敗した。初めての銅メダルで少し残念だが、ベストは尽くした。最高のアスリートの1人だと世界に証明してきたし、それが今夜(の結果で)何か変わるわけではない」


ガトリン・コメント 「短距離で12年ぶりの優勝は珍しいことで、コーチら支えてくれた人に感謝したい。ボルトの最大のライバルでありたいと思って毎年やってきた」


男子100決勝で4コースのボルトは3着。5コースのコールマンが2着(ロイター)
男子100決勝で4コースのボルトは3着。5コースのコールマンが2着(ロイター)
男子100メートル決勝を終え、優勝したガトリン(手前)を抱き寄せるボルト(撮影・河野匠)
男子100メートル決勝を終え、優勝したガトリン(手前)を抱き寄せるボルト(撮影・河野匠)
レース後、トラックにキスするボルト(ロイター)
レース後、トラックにキスするボルト(ロイター)
レース後、お得意のポーズを決めるボルト(AP)
レース後、お得意のポーズを決めるボルト(AP)

▽男子円盤投げ


(1)アンドリウス・グドジウス(リトアニア) 69メートル21

(2)スタール(スウェーデン) 69メートル19

(3)フィンリー(米国) 68メートル03

▽女子1万メートル


(1)アルマズ・アヤナ(エチオピア) 30分16秒32

(2)T・ディババ(エチオピア) 31分2秒69

(3)ティロプ(ケニア) 31分3秒50


(10)鈴木亜由子(日本郵政グループ) 31分27秒30

(19)松田瑞生(ダイハツ) 31分59秒54

(24)上原美幸(第一生命) 32分31秒58


鈴木コメント 「北京の(世界選手権女子5000メートルの)時は無欲で挑んで9位。今回は入賞を狙いにいったので違う悔しさがあり切ない。やみくもに攻めていくよりは、流れに乗って勝負どころで(仕掛けよう)、と考えていた」


松田コメント 「惨敗ですね。合宿で体調を崩して(調整が)間に合わず、ピークではなかった。次につながると思って最初から積極的にいった」


上原コメント 「スローペースにはまって抜け出せなかった。弱いレースを見せて悔しい。ど根性で、またこの舞台に戻ってきたい」

女子1万メートル 力走する上原美幸(右端)と鈴木亜由子(右から3人目)(共同)
女子1万メートル 力走する上原美幸(右端)と鈴木亜由子(右から3人目)(共同)

▽男子走り幅跳び


(1)ルボ・マニョンガ(南アフリカ) 8メートル48

(2)ローソン(米国) 8メートル44

(3)サマーイ(南アフリカ) 8メートル32


▽女子七種競技前半


(1)キャロリン・シェーファー(ドイツ) 4036点(100メートル障害13秒09、走り高跳び1メートル86、砲丸投げ14メートル84、200メートル23秒58)

(2)チアン(ベルギー) 4014点

(3)ロドリゲス(キューバ) 3905点


◆サニブラウン1着突破/世界陸上第1日ダイジェスト