中大は10時間6分3秒で3位に入り、88回連続での出場がならなかった16年のリベンジを果たし、本大会出場を決めた。

 藤原正和監督は「12人全員がプラン通り走った。前3人を逃がし、真ん中が61分切りの集団を4人作り、残りは62分切りという設定だった。前の3人には60分を切るように言い、切ってくれた。あれくらい走って当然だし、やってくれないと困る」と冷静に振り返った。エースの中山顕(3年)は、日本人2位の59分36秒でフィニッシュした。「彼はロードのエース。去年は直前で熱発して使えなかった。リベンジの思いがあった」と評価した。

 そう語る中、藤原監督の胸には迫る思いがあったようだ。「全員、今年にかける思いが強かった。非常に苦しい1年。予選会(で負けた)というより、この1年…箱根に出られなかった。うちに来たら駅伝に出られるという頭で入学してきたのに、かなわない…2年生世代が苦しかったと思う。全員で苦しく、前を向けない状況で立て直して7、8月、いいトレーニングが出来た。手応えがあった。本戦ではシードを取れるようにやりたい」と力を込めた。