今季は地味に強い! 第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)に出場する早大が23日、埼玉・所沢キャンパスで練習を公開。相楽豊監督(37)は「けが人も体調不良もいない。目標はあくまで総合優勝」と、力強く宣言だ。

 総合優勝13回を誇る古豪も、11年を最後に優勝から遠ざかっている。今年も10月の出雲が9位、11月の全日本が7位と結果が出ていない。実力の指針となる1万メートル上位10人の平均タイムも、29分10秒69と、参加20校(関東学連をのぞく)中、10番目だ。しかし、相楽監督は「トラックの1万と箱根の(区間)20キロ以上では全く違う」と、長い距離を得意とする今季の選手に期待をかける。

 特に、山登りの5区に、3年連続で起用が予想される安井雄一主将(4年)がいる。今季は、全体を見ても“山の神”が不在だけに「山には自信がある」(相楽監督)。派手なスターはいないが、今季のキャッチフレーズ「地味に強い」を、取りこぼしのない走りで証明する。