2区=23・1キロ(鶴見中継所〜戸塚中継所)は、17位でたすきを受け取った山梨学院大のドミニク・ニャイロ(3年=ケニア/メサビサビ)が、区間新記録に近いペースで快走。1時間7分15秒の好タイムで、驚異の13人抜きを達成し、4位に浮上した。4連覇を狙う青学大の森田歩希(3年=竜ケ崎一)もニャイロと同タイムで同大は2位に浮上。ニャイロと森田の2人が区間賞を獲得した。

 首位は、先頭でたすきを受け取った東洋大の相沢晃(2年=学法石川)が、20キロを53分という快調なペースを維持し、歴代7位の1時間7分18秒で、初めて走った花の2区で首位をキープした。

 3位は神奈川大の鈴木健吾(4年=宇和島東)、5位にはニャイロとともに快走して8人抜きを達成した、拓大のワークナー・デレセ(3年=エチオピア/メダニアレム)が入った。

 レースは2・8キロ地点で、2位の国学院大・向晃平(4年=鎮西学院)を駒大の山下一貴(2年=瓊浦)、神奈川大の鈴木、東海大の阪口竜平(2年=洛南)、青学大の森田が捉えた。

 そして13・25キロ地点で、山梨学院大のニャイロと拓大のデレセが、順大のリオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也(3年=伊勢崎清明)をかわして5位に浮上。さらに16キロ地点でも、東海大の阪口と早大の太田智樹(2年=浜松日体)を抜いた。

 18・47キロ地点では、青学大の森田が仕掛け、2位争いでマッチレースを展開していた神奈川大の鈴木から一歩、前に出た。そうした抜きつ抜かれつの展開の中、東洋大の相沢が堅調に首位をキープした。

 区間賞を獲得した森田は「自分の思っていた以上の走りが出来ました。(2区は)昨年まで一色さん(恭志=現GMOアスリーツ)が3年連続で走っていたので、プレッシャーがあった」と笑みを浮かべた。神奈川大の鈴木をかわした場面について聞かれると「途中まで健吾さんに引っ張ってもらった。余力があったので、最後にしっかり走ろうと思った」と振り返った。

 ニャイロは13人に抜きについて聞かれ「(出遅れた1区は)平塚は風が強かった。(13人抜きは)うれしいです」と笑みを浮かべた。