男子マラソン界に遅咲きの新星が現れた。大会初参加の園田隼(28=黒崎播磨)が、2時間9分34秒で日本人トップの2位に入った。30キロ過ぎに約20人いた先頭集団から抜けだし、優勝したモクゴブ(南アフリカ)とデッドヒート。「最後まで戦い抜いた。粘りは出せた」と自信をつけた。

 自己ベストを1分以上更新し、マラソン13回目で初のサブテン(2時間10分以内)。東京オリンピック(五輪)代表を懸けて来年開催されるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場権も獲得した。渋谷監督は「性格は素直で、自分で限界を作らず練習する。3日で回復する体力も武器」と評する。3月4日のびわ湖毎日への出場を検討するタフガイは「東京五輪はでかい目標。もし出られるなら自分の集大成にしたい」と鼻息を荒くした。