東京マラソン(25日)に出場する有力選手が23日、東京都内で記者会見し、男子で2連覇を狙う前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)は世界記録の2時間2分57秒を上回る2時間2分50秒を目標に掲げた。

 「準備万端。気象条件が良ければ後半もとばして、世界新記録ペースで走る」と宣言した。

 前回大会からより平たんなコースに変更され、好記録が期待できるようになった。昨年日本人最高の8位だった井上大仁(MHPS)は日本記録より16秒速い2時間6分0秒を目標タイムに設定し「目指しているのは世界レベル」と頼もしかった。設楽悠太(ホンダ)は目標を2時間9分0秒としたが「記録より勝つことが大事。2時間6分台もある」と語った。

 車いすの部の男子で前回覇者の渡辺勝(凸版印刷)は「連覇は僕にしかできない。勝つ」と力を込めた。女子の奥野有紀子(資生堂)は体調不良で欠場が発表された。