日本陸連が、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ前半の1年目を総括した。昨年8月の北海道から今大会までで男子13人、女子6人がGCレース出場権を獲得した。

 瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(61)は女子について当初は10人前後の権利獲得者が誕生することを期待しており「あと3人欲しかった」と話した。河野長距離・マラソンディレクターも選手層に物足りなさを指摘して「五輪は(代表枠)3人の優秀なランナーがいればいい、ともいえるが、選手層が厚いほど、その頂点も高くなる」と話した。

 一方で男子は13人が権利を獲得。2月の東京マラソンで日本記録2時間6分10秒を出した設楽悠、大迫、井上らの活躍が目立った。河野ディレクターは「過去に比べて、男子のレベルはトラック1周分(約1分)上がった。確実に進歩している」と評価した。GCシリーズ後半となる2年目は、今年8月の北海道からスタートする。