昨年9月に日本人初の100メートル9秒台をマークした陸上男子の桐生祥秀(22=東洋大)が30日、都内で記念のブロンズ像を授与された。

 日本陸連の河野洋平名誉会長と契約するアシックス社の尾山基代表取締役会長からの贈呈で、台座には「100M待望の9・98」と記された自身が走る姿のもの。桐生は「細かく再現されている。手の振りとかが似ている」と笑顔。「家の一番いいところにおいて、これからの陸上人生の励みにしたい」と語った。

 今季は初戦となる静岡国際など200メートルも積極的にレースへ参戦する意向。100メートルは日本記録を樹立したが、200メートルの自己記録は13年に出した20秒41から長く更新できていない。「200メートルの2倍で走りたい」と日本人初の19秒台にも意欲を見せ「200メートルのタイムを聞かれるのが恥ずかしいので、答えられるようにしたい」と笑った。