陸上男子短距離の飯塚翔太(26=ミズノ)が31日、米国合宿から帰国した。

 春から中大2年となる弟拓巳と、兄弟での海外合宿だった。日本では、定期的に練習する機会があったが、海外での“兄弟合宿”は初めて。合宿の約1カ月前で話し合い、一緒に米国で練習することを決めたという。「数年前までは練習パートナーとしてやると思っていなかった」という弟は「走り込みとか最後の方とか負ける」と苦笑するほど、絶好の練習相手に成長した。「いい練習ができた」と振り返った。

 ただすべてが順調ではなかった。1週間前に右腸腰筋を痛めたという。けが以降は、負担の少ない水中での練習メニューなどを消化した。今後、国内の病院で検査を受ける。重傷ではないとみられるが、念のため4月はレースに出場しない意向。「早く試合に出られるように準備したい」と話した。

 200メートルで日本人初の19秒台を目標にしている26歳。「今年は結果で手応えが欲しい。いつでも(20秒を)切れる準備をしたい。チャンスがあれば」と力を込めた。