東洋大の主力として箱根駅伝などで活躍した服部弾馬(23=トーエネック)が7分54秒73の自己ベストを記録し、日本人最上位となる2着に入った。

 最終周の中盤でギアを上げ、最後はケニア人選手に屈したものの「今回で1段階上のステージに上がれた」と6月の日本選手権(山口)に向けて、手応えをつかんだ。

 社会人2年目の今季は、春先から次々とアクシデントに見舞われた。右アキレス腱(けん)を痛め、続けざまに盲腸。さらには左アキレス腱(けん)にも痛みが走るという、悪循環だった。3月下旬~4月下旬の約1カ月間はまともに練習ができず「何で陸上をやっているんだろう、って思った」。それでも社会人になってから増えた高地トレーニングなどで培った地力が支えとなり、短期間で他の有力選手と戦える段階まで戻ってきた。

 今年の日本選手権では「5000メートルに絞りたい」と力強く言い切る。さらに自信を深め、約1カ月後の大舞台で日本代表へアピールする。