陸上男子短距離のジャカルタ・アジア大会(8月)へ向けた合宿が3日、山梨県内で公開された。日本陸連の土江寛裕五輪強化コーチ(44)が注目の男子400メートルリレーのオーダーを明かした。

 第1走者から順に山県亮太(26=セイコー)多田修平(22=関学大)桐生祥秀(22=日本生命)ケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)。

 昨年の世界選手権では第1走者として銅メダルに貢献したが、今回は第2走者に起用された多田は「期待に応えないといけない。アジア大会にピークを合わせられるように」と話した。昨年のユニバーシアードでは第2走者として金メダルに貢献。まだ桐生へのバトン渡しには、不安もあるというが「気合でねじ込むしかない」と笑顔だった。

 ともに第2走者として16年リオ五輪銀、17年世界選手権銅に導いた飯塚翔太(27=ミズノ)と7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会で第1走者だった小池祐貴(23=ANA)は1600メートルリレーに回る。今後、男子1600メートルリレー代表が国際大会に出続けるためには、持ちタイムが重要。ともに専門外の距離を走ることになるが、スピードとスタミナを備える2人が起用された。飯塚は「両リレーが力を合わせてやる。2020年に向けて、自分ができることをやっていきたい」と話した。