新布陣で5大会ぶり頂を狙う。ジャカルタ・アジア大会(18日開幕)に向けた陸上男子短距離の合宿が3日、山梨県内で公開され、400メートルリレーのオーダーを土江寛裕五輪強化コーチ(44)が発表。第2走者に多田修平(22=関学大)を起用する方針を示した。

 多田は昨夏の世界選手権ではカーブとなる第1走者で銅メダル獲得に貢献したが、上に弾む独特のフォームは本来、直線向き。昨年のユニバーシアードは第2走者として優勝に導くなど適性は証明済みだ。「金メダルにつなげられるよう頑張りたい」と力を込めた。上体が立つ走りのため、1度目線を落とし、桐生へバトンを渡す。その感覚には不安を残すが「気合でねじ込むしかない」と笑った。

 走順は山県-多田-桐生-ケンブリッジ。第2走者が定位置だった飯塚は選手層が薄い1600メートルリレーに出場し、持ちタイムを上げて、20年東京オリンピック出場を前進させる役目を担う。