男子マラソンの川内優輝(32=埼玉県庁)が、3大マラソンの表彰台コンプリートで自らの「公務員卒業」を祝う。

10日号砲のびわ湖毎日マラソンの招待選手会見が9日、滋賀・大津市内で行われた。4月からプロ転向する川内は「2時間9分台前半で走りたい。(びわ湖毎日で)表彰台に上がったことがないので、3番以内で」と、びわ湖毎日では初めての表彰台に照準を合わせた。目標を実現すれば、福岡国際、東京マラソン、びわ湖毎日と国内3大マラソンすべてで表彰台に立つという新しい勲章を手にする。

20年東京五輪切符をかけた9月15日の「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権はワイルドカードでの出場を手にしている。ただ川内は出場を保留しており、同じく今秋に行われる世界選手権ドーハ大会代表入りを優先している。

長く親しまれた「公務員ランナー」として日本代表をかけたレースに出場するのは今大会がラスト。レース当日の天気予報は雨だが「雨はむしろ好きなので。苦手とか大丈夫とかではなく、むしろうれしい。ワクワクする。気持ちが高まる。雨のおかげで楽しい心境で迎えられる」と笑顔を見せていた。