駒大は17日、第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けた練習を公開した。9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)優勝で東京五輪切符を得たOBの中村匠吾(27=富士通)効果が絶大だ。MGC直前まで一緒に練習や対話。間近で見た勇姿に刺激を受けた11年ぶり箱根制覇のキーマンは、2人の「なかむらたいせい」だ。

6区有力の中村大成(4年)は今年に入って5000メートル、1万メートル、ハーフマラソンで自己新を更新するなど実力上昇中。「匠吾さんは直前でケガもしていたのに、試合に合わせて結果を出すことがすごい」。同じ富士通入社が内定しており「あの走りを見て、自分も1万メートルで五輪を目指したいと思えた。今回は区間新で、きっかけにしたい」と背中を追う。

主将の中村大聖(4年)も「自分たちの練習メニューは間違っていないと思えたし、やればできるんだと感じました」と自信の表情。今季は出雲2位、全日本3位と惜敗続きだが、箱根で「平成の常勝軍団」復活を期す。