日本陸連は27日、中国での感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎の問題で、2月12、13日に開催予定だったアジア室内選手権(中国・杭州)が中止になったと発表した。

男子60メートルには、ともに19年世界選手権男子400メートルリレー銅メダリストの多田修平(23=住友電工)、白石黄良々(23=セレスポ)。また日本記録保持者の男子走り高跳び戸辺直人(27=JAL)、男子走り幅跳び城山正太郎(24=ゼンリン)らも出場予定だった。

3月13日からは中国・南京で世界室内選手権も開催される。それも状況次第では中止となる可能性があるという。両大会とも東京オリンピック(五輪)の出場権に関わる世界ランキングのポイントを多く得られる大会だった。

日本陸連の横川浩会長は「この度、新型コロナウイルスにより亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、感染された方々の一日も早い回復を願っております。また、感染被害にあった中国全土ならびに各国都市の早期回復をお祈り申し上げます。東京五輪に向けた重要な大会であることを考えると開催中止は残念でありますが、各国の選手、関係者の健康と安全が最優先と考えております。本連盟としましては、日本選手の東京五輪出場に向け、チームジャパンとして最大限のサポートしてまいります」とのコメントを発表した。