男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(29=ナイキ)が20日、自身のオフィシャルサイトで、8月17日から8日間の実施を発表していた大学生らの中長距離選手との合同練習について、参加資格などの選考基準を発表した。

1500メートルは3分48秒00、5000メートルは13分55秒00(高校生と大学1年生は13分59秒99)、1万メートルは28分40秒00を切る自己記録を持つことが条件。参加理由、将来像など記した800字以内の作文の内容を加味し、最大10人を選ぶという。対象は大学生以下。合宿場所は長野県内となる。

参加費用はトレーナー代込みの指導料が15万4000円と、宿泊費が81900円。選ばれた選手の中から2人は、スカラシップとして、費用免除になるという。

大迫は15日、世界と戦うため、大学の枠を超えて強くなることを目指すチーム「Sugar Elite」の設立を発表していた。この合宿はチームの始動プロジェクトとなる。

16日のオンライン会見では「直接指導することももちろんあるが、それ以上に大切なのは、姿勢というか背中を見せること。『大迫選手はこれだけ練習をしているんだ』とか、『自分ならこんなふうにもっとできる』と考える基準にしてもらいたい。東京五輪前の大事な時期ではあるが、こういうことを計画した。自分の集大成の1つとして東京五輪があると思っている。そこに向けての激しいトレーニングを見せたい」。そう熱い思いを語っていた。