ヘンプヒル恵(24=アトレ)が5646点の大会新記録で優勝した。

「目指していたところはもう少し高いが、しっかり練習できて、けがなく出場できたのは収穫」と振り返った。ただ最終種目の800メートルは前半から突っ込むことを目指していたが、それができなかった。「ミスチキンですね」と反省した。

昨年は故障に苦しんだ。4月のアジア選手権では足首を痛め、5月には過去に手術した左膝にも痛みが出た。メンタル的にも相当落ち込んだ。ただ、今は心身ともに回復している。まだ、復活の途上だが、強化に励んだウエートによって「全体的にパワーを感じる」という。自己記録は中大3年時の17年に出した5907点。今は中田有紀が持つ日本記録5962点を見据える。「日本選手権で日本記録を更新し、来年のオリンピックにつなげたい」と語った。