世羅(広島)が5年ぶり10度目の日本一を達成し、同時に男女アベック優勝の快挙を成し遂げた。

アンカーの塩出翔太(2年)が競り勝った。3区でトップに立つと、そのまま首位をキープ。塩出は第6中継所で2位の仙台育英と31秒差でたすきを受け取った。2・5キロ地点で19秒差。さらに、3・3キロ付近では14秒差まで詰め寄られたものの、自分のペースを乱すことなく、力強い走りをみせ、優勝へ導いた。

5年前に優勝した当時は小6。家族で観戦に来ていたという塩出は「監督を胴上げしているところを見て、すてきだなと思った。世羅に入って優勝したいと思っていた」と、自らの足で夢を実現させた。新宅昭二監督は「選手が思っている以上にがんばってくれた。常日頃ご支援いただいている世羅の町民に、恩返しができた」と喜んだ。