大会MVPの金栗四三杯には、東京国際大のヴィンセント・イエゴン(2年=ケニア)が輝いた。2区で1時間5分49秒の区間新記録を樹立。東京五輪(オリンピック)1万メートル代表の相沢晃(旭化成)が東洋大4年だった昨年、同じ「花の2区」で打ち立てた1時間5分57秒の新記録を、わずか1年で更新した。

「とても光栄でうれしい」と喜び「おそらく今季、自分ができる一番のパフォーマンスだった」と振り返った。

ヴィンセントは歴代5位となる14人抜きの離れ業も演じ、チーム初の2年連続シード権獲得に貢献した(昨年5位、今年10位)。早くも来年に目を向け「(次は)4区で、いいレースをすることが最も大きなチャレンジになる」と昨年の3区、今年の2区に続く新記録の樹立を思い描いた。」

外国人留学生が金栗四三杯を受賞するのは、創設された04年の第80回大会以来18回目で初めて。東京国際大にとっても初めてとなった。

◆金栗四三杯の歴代受賞者

04年 鐘ケ江幸治(筑波大=5区)

05年 今井正人(順大=5区)

06年 今井正人(順大=5区)

07年 佐藤悠基(東海大=1区)今井正人(順大=5区)

08年 篠藤淳(中央学院大=9区)

09年 柏原竜二(東洋大=5区)

10年 柏原竜二(東洋大=5区)

11年 村沢明伸(東海大=2区)

12年 柏原竜二(東洋大=5区)

13年 服部翔大(日体大=5区)

14年 大津顕杜(東洋大=10区)

15年 神野大地(青山学院大=5区)

16年 久保田和真(青山学院大=1区)

17年 秋山清仁(日体大=6区)

18年 林奎介(青山学院大=7区)

19年 小松陽平(東海大=8区)

20年 相沢晃(東洋大=2区)

21年 ヴィンセント・イエゴン(東京国際大=2区)