初の総合優勝を目指した創価大が最終10区で逆転され、2位となった。

アンカーの小野寺勇樹(3年)は顔をゆがめて苦しそうに走り、フィニッシュすると倒れ込んで担架で運ばれた。痛々しい場面だったが、テレビやラジオの実況が前向きにフォローし、悲劇を和らげた。

日本テレビの森圭介アナウンサーは、小野寺のゴールシーンを以下のように実況した。

「初めての総合優勝には届かなかった。目標は総合3位でした。目標達成とみればうれしい準優勝、ただ、悔しい準優勝となったか。2位で悔しいと思えるチームになった創価大学、準優勝! この悔しさを来年につなげます」

日本テレビは続いて、創価大の選手らが選手寮で喜んでいる様子を放送。小野寺は倒れ込んだが、森アナウンサーは、こう続けた。

「小野寺勇樹、すべての力を使い果たしました。すべてはこの日のために。前回は10区の付き添いでした、この小野寺。今年は全く違う景色が広がっていました。自分で走り、そして沿道の声援はなくても、タスキを先頭で受けました。ただこの悔しい思いは、来年きっと生きることでしょう」

ラジオ日本は、槇嶋範彦アナウンサーが伝えた。小野寺のフィニッシュの場面は「胸を張って欲しい。最後、腕を振ってフィニッシュ。力を出し切った創価大学」と健闘をたたえていた。