20年日本選手権100メートル障害を制した青木益未(26=七十七銀行)が、予選1組で自らが持つ室内日本記録を更新した。20年に樹立した8秒11を上回る8秒06をマーク。序盤から飛び出すと、そのままの勢いでフィニッシュラインを越えた。

20年10月の日本選手権では、100メートル障害で自己新記録となる13秒02(向かい風0・1メートル)を記録した。岡山市出身で創志学園高、環太平洋大を経て、宮城の七十七銀行に入社。新型コロナウイルスの影響で練習拠点「ナショナルトレーニングセンター」(東京・北区)に“業務停止命令”が出た時には、仙台の寮へ。トレーニングルームや、危険度の低い道路で走った。難しい状況下でも記録を伸ばしてきた。

1年延期となった東京五輪を目指す今季。参加標準記録12秒84に対し、かねて「寺田(明日香)さん、木村(文子)さんと競っていけば、出せる記録だと思う。しっかり練習から意識して、(記録を)狙える位置にいると自信を持って頑張りたい」と意気込んできた。屋外と環境こそ異なるが、予選から弾みをつけた。

決勝は同日午後4時20分から行われる。寺田、木村らと頂点を争う。