ハードルがなくても速い。東京オリンピック(五輪)女子100障害代表の青木益未(27=七十七銀行)が専門外の100メートルで優勝した。

タイムは11秒60(向かい風0・1メートル)。7年前に出した11秒68を塗り替える自己新だった。

100メートルは岡山・創志学園高1年で全国高校総体を制しているが、現在はハードルで活躍。100メートル障害で12秒87の日本記録を持つ走力を示した結果となった。「足が速くなっていると実感できた」と笑顔。明日26日の女子100メートル障害にも出場する。

東京五輪は左太ももなどが万全でなかったこともあり、13秒59で予選敗退。「出て走っただけ」。出られたことはうれしかったが、まったく戦えなかった悔しさも大きかった。来夏の世界選手権(米ユージン)や24年パリ五輪など今後の世界大会へ向けては「しっかり勝負をできるように、アベレージを上げていきたい」と力を込めた。