男子100メートルで高校歴代2位タイの10秒22の記録を持つ柳田大輝(東洋大1年)が、大学デビュー戦でいきなり結果を残した。

同種目に出場して決勝では10秒30をマークし、優勝を飾った。1日で予選、準決勝も走り「久しぶりの1日3本でケガなく終わって良かった。風にも助けられた」と、追い風1・6メートルの条件下に感謝した。

東農大二高3年だった昨年6月の全日本選手権準決勝で、高校歴代2位タイの10秒22をマークした。4月から桐生祥秀らを輩出した東洋大に進学。土江寛裕コーチの指導を仰ぐ。

高校に続く寮生活では朝夜こそ食事が用意されるものの、昼食は出ない。「お昼ご飯は自分で作っています。近くにある牛丼屋でもいいけど…」。得意料理はチャーハン。走りだけでなく、初めての自炊も奮闘している。

7月に米オレゴンで開催する世界選手権出場にも意欲を示す。参加標準記録の10秒05を視野に入れるルーキーは「コンディション次第では狙えると思っている。世界陸上は陸上をやっている中で一番(のあこがれ)」と目を輝かせた。【佐藤礼征】