1区(21・3キロ)で関東学生連合チーム(関東学連、オープン参加)の新田颯(育英大4年)が序盤、飛び出した。

ほかのチームがけん制し合い、後続はスローペースとなる中、1人だけぐいぐいと前へ出た。4キロ付近で2位以下に200メートルほどの差が開いた。5キロを14分24秒。オープン参加のため参考記録にしかならないが、SNSでは「学生連合、逃げ切れ!」の声が高まった。関東学連が初めてトップでタスキリレーされるか、注目の展開となった。

この新田は知られた選手ではないが、1万メートルの持ちタイムは28分21秒14という実力者。熊本・千原台高出身。2年前にも関東学連に選考されたが、その時はひざの半月板を痛め、出場できなかった。今回で陸上は引退し、一般企業に就職する。

また、関東学連について説明すると、10月15日に行われた予選会で敗退した大学のうち、外国籍選手を除く個人成績上位で箱根駅伝に出場経験のない選手の中から選考されて編成。仮にトップでゴールしても優勝とはならず、参考記録として扱われる。

それでも過去には関東学連の成績が参考記録でなく、しっかり記録として残された時代もあり、15年前の第84回大会(2007年度)では4位に入っている。

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