駒澤大(駒大)の安原太陽(3年=滋賀学園)がトップでタスキをつないだ。レース後は倒れ込むことなく凜と立ち、コースに一礼した。

大八木弘明監督(64)から「下りで力を抜いて上りでグッと力を入れろ」とアドバイスされながらピッチを刻む。前回は3区で区間16位。トップを明け渡した原因となった失速を念頭に「練習はうそをつかない。お前は練習してきたんだ」と15キロ過ぎに声をかけられると、中継1号車解説の早稲田大(早大)OB、住友電工監督の渡辺康幸氏も「大八木さんの声かけが絶妙」と、うなった。

安原も「人生で一番悔しい。抜かれる姿が夢にも浮かんだ」と昨年を振り返り「レース後に怒られるかと思ったら、みんな『お疲れさま』と言ってくれた。借りを返したい」と中継局に話していた。

2位の中央大(中大)・千守倫央(4年=松山商)との差を47秒から一時は1分1秒まで広げる。終盤に詰められたが意地を見せ、速報値で43秒の差を保って8区へつないだ。

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