マラソン初挑戦となった丹所健(25=ホンダ)が、2時間10分55秒の2位でゴールした。来年10月3日開催の28年ロサンゼルス五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の進出条件もクリアし、堂々のデビューとなった。

東京国際大時代は往路の3区間で新記録樹立し、当時「最強留学生」と呼ばれた同期のイエゴン・ビンセント(ホンダ)とは今もチームメートだ。

日本人エースとして新興勢力の東国大をけん引した丹所も1年時から箱根路出走。3年時には3区区間賞を獲得。最終学年では花の2区を務めた。

神奈川・湘南工大付高時代は全国では無名のランナーだった。

しかし、1964年東京五輪男子3000メートル障害代表で、当時東国大で指導していた横溝三郎氏(故人)からスカウトされ、その才能を開花させた。

しかし、実業団加入後はケガや不調に悩まされたという。全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の出走はなしだった。

2年前には恩師の横溝氏を亡くした。

孤独と不安に悩んだ社会人生活だったが、たゆまない努力を重ね、北の大地でつかんだ五輪への挑戦権は格別だろう。

過去の取材では「ロサンゼルス五輪に行って恩返ししたい」と語っていた25歳。

大きな1歩目を踏んだ教え子の姿は天国にいる恩師も喜んでいるはずだ。【泉光太郎】

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