早大が、異次元の継走で大学3冠に王手をかけた。5時間3分31秒の大会新記録で、3大駅伝制覇を成し遂げた2010年度以来となる16年ぶり6度目の伊勢路優勝。10月に初戦となった出雲駅伝に続く2勝目を手にした。

花田勝彦監督(55)は「選手たちが想定以上の走りをしてくれて感謝しています」と喜んだ。

メンバーは1区から順に本田桜二郎(1年)-増子陽太(1年)-新妻遼己(1年)-小平敦之(4年)-鈴木琉胤(2年)-堀野正太(2年)-山口竣平(3年)-工藤慎作(4年)を配置した。

1区本田が首位から2秒差で好スタートすると、3大駅伝デビューとなった2区増子は区間新記録(30分51秒)の区間トップタイの快走で2位に2秒差をつけて首位に浮上した。

すると、3区新妻は出雲路5区区間新の快足を再び発揮。21年の東京国際大時代のヴィンセント(現ホンダ)の区間記録を1秒更新し、2位駒大に1分14秒差をつけて独走状態に持ち込んだ。

アンカーの工藤は56分20秒をマークし、昨年自身が樹立した8区の日本人最高記録を34秒更新。「最後、自分が締めるというところで、昨年の自分の記録を30秒ほど縮められてよかった」と胸を張った。

1区からルーキー3選手を起用した思い切った采配。出雲路よりも距離は長くなったが、花田勝彦監督(55)は「普通に普段からやっている距離。スタミナ面は全く不安がない」。その言葉通り、1年生トリオで独走首位を演出した。

10月31日の前日会見では「一度、書いてみたかった」とフリップに「優勝」の2文字を掲げた。22年に監督就任後の全日本の最高成績は昨年の5位。選手たちには前回成績を上回る好走を期待していたが、予想を大幅に上回る快勝となった。

出雲で16年ぶりのV達成後は「やっぱり、みんなで勝ったことがすごく自信になった。『次もまた勝ちたいね』と勝つことの喜びを覚えた」と指揮官は振り返る。

名門再建を託されてから5年-。経験豊富な上級生に、昨冬の全国高校駅伝1区を沸かせた黄金ルーキーを加えた「最強世代」が目指すのは、マラソン日本記録保持者の大迫傑を擁して達成した16季ぶりとなる大学3冠だ。工藤は「なんとしても3冠というところで、勢いをそのままに2カ月間練習に励んでいきたい」と誓った。箱根路をえんじ色に染め上げる準備は着々と進んでいる。

箱根路をえんじ色に染め上げる準備は着々と進んでいる。

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