<陸上:大阪選手権>◇1日◇大阪・長居陸上競技場

 ロンドン五輪出場を目指す男子400メートルリレーチームは、持ちタイムを更新することができなかった。江里口匡史(23=大阪ガス)山県亮太(20=慶大)高平慎士(27=富士通)飯塚翔太(21=中大)の順で挑んだ日本は、特別レースAで38秒71。約3時間後の特別レースBも同じ並びで臨み、1位にはなったが38秒83だった。

 リレーの五輪出場権は、国際陸連が3日に発表するランキング上位16カ国に与えられる。6月28日発表のランキングでは、日本は38秒66と38秒68のタイムで13位。日本陸連の苅部俊二・男子短距離部長は「ランキングを上げることはできなかったが、力いっぱい、精いっぱいやれることはやった。あとは待つのみ」と話した。

 北京五輪銅メダルメンバーの高平は「2走(山県)と4走(飯塚)は代表初。リレーとして、日の丸の重みを感じながら1歩目を踏み出せた。ロンドンで勝負するには、まだ全然物足りないけど前を向くしかない」と話した。