陸上の世界ジュニア選手権(22日開幕・米国ユージン)に出場する日本代表が17日、成田空港を出発した。

 男子では、100メートルで日本人初の9秒台と、同種目で今大会日本人初のメダル獲得が期待される桐生祥秀(18=東洋大1年)が主将に指名された。

 主将任命は、出発前に行われた結団式でのこと。山崎一彦監督(日本陸連強化育成部長)から「え~、男子は桐生に」と突然、発表され決まった。それまでは「打診もなかったです。聞いた瞬間は『えっ…、初だ!』と…」と人生初体験の主将就任決定の瞬間を、笑いながら振り返った。

 「うまいこと、しゃべれないので、走りでいい結果を残して、その波を後につなげたい」と、100メートルと400メートルリレーの走りで、チームをけん引する。6月上旬に右足底部の疲労性関節炎を発症し、本格的な練習再開から2週間もたっていないが「けっこう調子は上がってきました。(順位で)上を目指したい」と、まずは日本人3人目の決勝とメダル、その上の世界一を目指す。