平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート団体は2月9日、同日夜の開会式に先だって始まる。10カ国が男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目で総合順位を争う。14年ソチ五輪から採用されて今大会が2度目だ。各国の選手たちが「応援ブース」に入ることもあって、華やかなムードがある。

 2月9日に男子とペアのショートプログラム(SP)、11日に女子SPとアイスダンスのショートダンスを行う。各種目の順位に応じて、1位=10点、2位=9点、3位=8点…9位=2点、10位=1点と得点が与えられる。4種目の合計点上位5カ国が、フリーに進出する。勝ち残った5カ国は12日に4種目でフリーを行って、再び順位に応じた得点を集計。SPとフリーの合計得点で総合順位を決める。

 個人種目で複数の出場枠を持つ国はSPとフリーで選手交代ができる。例えば日本の場合、男子SPに羽生、フリーに宇野、女子SPに宮原、フリーに坂本など起用に幅ができる。

 団体の発祥は、毎年4月に日本で行われる「国別対抗戦」だ。個人競技であるフィギュアスケートに「チーム」で競う要素を取り入れ、09年から開催されている。この大会に国際スケート連盟(ISU)が刺激を受けて正式種目となった。初開催だった14年ソチ五輪で日本はSPを総合4位で通過したが、フリーで順位を落として、総合5位に終わった。

 日本は10カ国中4番目で出場権を手にした。ISUの世界ランキングは19日時点で、男子の羽生が1位、宇野が2位、田中が20位、女子の宮原が5位、坂本が22位。一方でアイスダンスの村元・リード組は16位、ペアの須崎・木原組は51位となっている。日本は、ストロングポイントである男女シングルでどれだけ順位を上げられるか、が上位進出のかぎになる。【益田一弘】(この項終わり)

平昌五輪の日程
平昌五輪の日程