<パリ~ルーベ>◇ワンデーレース◇259キロ◇UCIヒストリカルレース◇11日◇フランス

 逃げるセバスチャン・イノー(フランス=AG2R)ら3人に続く、トム・ボーネン(ベルギー=クイックステップ)がコントロールする追走集団にいたファビアン・カンチェラーラ(29、スイス=サクソバンク)は、残り49キロ付近でボーネンが補給しているスキを突いて猛烈なアタックを仕掛けた。ここまで追走集団のアタックをつぶしていたボーネンは反応できず取り残された。カンチェラーラはそのまま先頭集団を抜き去り、残り40キロ付近から独走。残り2キロで勝利を確信したカンチェラーラはチームカーのスタッフと握手をかわし、お守りの「幸運の天使」をテレビカメラに見せつける余裕も見せた。ベロドロームの最後の周回では何度もガッツポーズをしながらゴール。1週間前のツール・デ・フランドルでボーネンを置き去りにした圧勝劇の再現となった。ゴール後、疲労困ぱいのカンチェラーラは「なんと言っていいか分からない」とつぶやくのが精いっぱいで、目に涙を浮かべながら喜びに浸っていた。