アンニョンハセヨ~! アン・シネです。暑くなってきましたね~。みなさん、お元気ですか? 毎週火曜日にみなさんと会える「アン・シネのサランヘヨゴルフ」。今週は「ワタシのゴルフの肝、ショートゲーム」です。どれほど遠くに飛ばしても、スコアはショートゲーム次第なのがゴルフです。これを読んでぜひ、スマートな(頭のいい)ゴルファーになってくださいね。


アプローチは手首を使わない
アプローチは手首を使わない

 ショートゲーム、つまりアプローチの一番の基本は「手首を使わないこと」。体と一緒に動かします。ワタシも子供の頃、徹底的にこれを身に付けました。

 手首を動かさないということは、クラブのロフト通りに打つということです。これなら、ボールが置かれた状況によって、ミスは最小限に抑えられ、クラブ通りのボールが出ます。ボールをどれだけ上げて、どれだけ転がすのか。それを考えた上で、選ぶクラブさえ間違えなければ、あとは距離感だけ合わせればいいのですから。

 その距離感が難しい? まあ、それはその通りですね(笑い)。でも、クラブを動かす(もちろん体と一緒に)の幅は、そこから出るキャリーとランの関係をしっかり覚えておけば、心配はいりません。クラブの振り幅を右ひざから左ひざまでにするとか、もっと小さくするとか…。転がすことができれば、アプローチはその方が簡単ですから、パターを使ってもいいです。でも、その時だって手首は使わないほうがミスが出ないでしょう? クラブが替わっても、振り幅が大きくなっても同じことです。7番アイアンで転がすときも、9番アイアンで少しボールを浮かせる時も、ウエッジでボールを上げる時も、手首を使わないのは同じ。こうすれば、アプローチはとてもかんたんになります。

 どのクラブで、どこにボールを運んで(落として)どれだけ転がすか。それぞれのクラブと、その振り幅で、どれだけキャリーとランが出るか。それを分かってさえいれば、オートマチックに振ればいいんです。クラブが仕事をしてくれてミスショットはすごく減ります。

 狙い過ぎや力の入り過ぎで、ザックリしたりチョロをしたりすることはあるかもしれません。でも、手首を使わないことに慣れて、自分の距離がわかってさえいれば、心配せずに打てる。余計な力を入れる必要がなくなるんです。

 せっかくティーショットもセカンドショットもナイスショットが続いて、グリーンの手前まで来たのにそこからアプローチをミスして、上がってみたらダボ、というようなことをできるだけ減らすには、簡単に考えたほうがいい。だから、手首を使わない、と決めてクラブにお任せするのが安全なんです。

 まずは基本の手首を使わないアプローチを自分のものにしてみてください。基本を極めている人って、カッコいいですよね!。面白いくらいミスが少なくなってそれなら最高でしょう!?。



取材構成 遠藤淳子(清流舎)

撮影 河野匠

協力 ザ・インペリアルCC(茨城県稲敷市)