どーもです。今日はヤマハのニューモデル「インプレスDRIVESTAR」のUTを紹介しましょう。このUTも、昨日紹介したFWと同じ新素材「X37」を採用しているようです。この素材が“安定”にどれだけ寄与しているかは、ボクには分かりませんが、とにかくFWを打った感覚からすると、妙な期待をしてしまします。というわけで、早速いってみましょう!


まずは見た目から。


デザイン的にはドライバー&FWを踏襲ですが、FW同様ウエートは搭載していません。また、トウ側にストンと落ちるような形状は、抜けを意識してでしょうね。

意外でしたが、フェースはセミディープ。FWがシャローだったので、UTもシャローかと思いきや、予想は外れました。もしかしたら、アイアンの延長線上を意識しているのかも…!?

ボディはフェースのディープさに対して適当かな。かといって、セミディープにも見えないし、ではシャローかと言われると、そうでもないような感じでした。

後ろ姿ですが、ん~、やっぱりシャローにもみえるし、セミディープにも見えたりして…

構えてみるとこんな感じ。ボク的にはジャパニーズUTのフォルム。かつて一世を風靡(ふうび)した名器「PT」(←頭文字)を思い出したのはボクだけでしょうか?

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「SPEEDER NX for Yamaha M423u」Sフレックス装着モデルの#5。スペックは、ロフト角20.5度、ライ角59度、長さ40.25インチ、総重量334g、バランスD2。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量62.5g、トルク未発表、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽めで、グリップはかなり細め。この辺はこれまでの紹介したドライバー&FWと同様です。シャフトを手でしならせてみると、ドライバーよりもFWに近い感覚かな。カルカタに感じたドライバーよりも、ややしなる感覚でした。しなりポイントは真ん中よりもやや先でした。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はFWに近い感じで、素振りしてみると、ヘッドが返るような感じもありました。


実際に打ってみると、右に打ち出して戻ってくる弾道が染み付いているせいか、ほぼセンターに打ち出して、そこからややドロー系の弾道に思わず「おおっ~!!」となったのでした。つかまりはいいですね。オートマチックにつかまるモデルですが、気になったのはスピン量のバラ付き。もちろん、多分にボクのスイングの問題でしょうが、ドライバーで感じた芯を食った感覚だとスピン量が多めで、「ちょっと外したかも?」のときの打感のほうがスピンも少なく、そして、飛距離も伸びていました。ある意味謎ですが、実はボクが芯を食ったと思っている打感ではなく、外したかもと思っている打感こそが芯食いだったりして…w


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら


【3球平均】

HS40.1m/s、初速55.9m/s、打ち出し角16.4度、バックスピン量4323.8rpm、サイドスピン-637.1rpm、飛距離201.4y

【ベスト】

HS40.3m/s、初速56.1m/s、打ち出し角16.7度、バックスピン量3961.9rpm、サイドスピン-981.5rpm、飛距離205.0y


打感はソリッド系ですが、弾き感がやや強めかな。音は高めですが、FWの硬さをイメージさせるような感じではなく、やや金属的なイメージでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道ですね。払い打ち系でしっかりボールが上がりそうな雰囲気でした。基本的にはロースピンモデルだと思いますが、前述通り、ちょっと謎な部分はありました。ボクの知識と経験では結論は出せませんでした。


出球傾向は、ボクのスイングで、ほぼストレート~ドロー系。つかまりはいい感じですね。でも、切り返しで力んでしまうと、例の持ち球並のフックも…w


シャフトフィーリングと振り感ですが、これはFWと同じような感じ。自然にしなり感で、心地よく振り切れると思います。


今回ボクが打った限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメ。性格的にはオートマチック系で、個人的にはそのベースと考えるボールの上がり方はお墨付きです。って、ボクのお墨付きでもねぇ…w でも、スピン量のバラツキは気になります。もしかしたら、ボクが気付かないだけで、チョイダフリ…というか、ワンタッチ効果になっているのかな? ボクの打ち方の問題かもしれませんが、ボク的にはキッチリ芯を食ったと感じたモノのみの結果を採用しれいいますからね。ん~、特定できないのがちょっと歯がゆいですが、まあ、そんな感じです。結果的に“安定”をキーワードにしにくくなってしまいましたが、扱いやすさは揺るぎないと思いますので!!

<ヤマハ「インプレスDRIVESTAR」UT>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=X37、クラウン=カーボン

■ロフトバリエーション:#4=18度、#5=20.5度、#6=23度、#7=25.5度

■シャフト(重量/トルク/調子):「SPEEDER NX for Yamaha M423u」(S=62.5g、SR=52.5g、R=47g/未発表/中調子)

■価格:各1本4万1800円 ※価格は税込み