どーもです。かつてフェアウエーウッド(FW)で一世を風靡した“ロイコレ”ことロイヤルコレクションの新製品「TM-X」シリーズのFW&UTを試打できました。ロイコレの試打はかなり久しぶりで「あっ、もう馬てい形ソールじゃないのね!」なんて思って過去記事を検索すると、「AM-X」FW&UTを今年2月に打っているし・・・(汗)。決して印象が薄いわけではなく、ただ単に忘れていただけです。歳は取りたくないですのう(笑)。そんな感じですが、まずはFWからいってみましょう。


まずは見た目から。


トウ・ヒールとソール中央フェース&ソール側にウエートが装着されています。かなりの高慣性モーメントモデルのような見た目でした。

フェースは、基本的にはシャロー。だけど、トウ&ヒールからリーディングエッジの中央に向かって傾斜が付けられているので、セミディープな印象も受けます。この傾斜は、つま先上がり&下がりのライからの抜けの良さを意識してかな。

ボディはシャローだけど、ソール後部に幅を設定したモデルになっていました。

後ろ姿は後部に幅があるけど、まあ、シャローですよね。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小ぶり。大型UTのような形状で、ある意味FWらしくない顔の印象受けました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「ロイヤルコレクションTT-5」Sフレックス装着モデルの5W。スペックは、ロフト角18度、ライ角60.5度、長さ42.25インチ、総重量326g、バランスD2。ヘッド体積130cm3。シャフトスペックは、重量53g、トルク5.1、ダブルベンディング。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップもやや細めでしたが、グリップがある意味特殊でした。シャフトを手でしならせてみると、Sでも柔らかめ。しなりポイントは真ん中よりもやや先辺り。ワッグルしてまず感じたのは、手元の柔らかさでした。でも、ヘッド自体はシャフトの先辺りから動く感じ。素振りしてみると、全体でしなっているような感じでした。


今回、試打クラブが5Wということでティーアップせずに打ってみましたが、な、なんと、ボクでもしっかり打てました!!!! めっちゃ球が上がりやすかったですね。でも、ちょっと吹け上がっているような感じもありました。試打では5Wを打っていないので、3球平均の4100rpmが多いのか、少ないのかはよくわかりませんが、最近のスプーンが3000rpm以下だったりするとことを考えると、ちょっと「多いんじゃね?」でした。正直、ボクにはシャフトがちょっと柔らかめの印象で、その影響でスピン量も増えているのかなって感じでした。よって、203~210yの飛距離も「えっ!? マジ? 飛んでないじゃん」ってな感じでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.5m/s、初速56.4m/s、打ち出し角17.4度、バックスピン量4100.0rpm、サイドスピン-590.4rpm、飛距離206.5y

【ベスト】

HS39.7m/s、初速55.4m/s、打ち出し角17.8度、バックスピン量3707.1rpm、サイドスピン-918.4rpm、飛距離205.0y


打感はマイルド系。結構分厚いインパクトで、音もやや低め。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道は高弾道ですが、気持ち吹け上がり気味だったかな!? 決してたたいているつもりはなく、ごく普通に打ってちょっと吹け上がる感じだったので、この組み合わせだと、ヒッタータイプには向かないかもしれません。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系ですが、これはかなりスイングを意識して、ですね。結構つかまる感じなので、ボクの場合、右前にヘッドを放り出すイメージのスイングでいい感じのドロー系でした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、シャフト全体がまるでムチのようにしなるタイプかな。ボクの場合、FWをかち上げてボールの頭をぶったたくクセがありますが、そのミスが出やすかったかも・・・って、それはボクのスイングのせいか(汗)


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメ。正直ヒッタータイプにはオススメできないかもしれません。つまり、ボクとは真逆のすなわち、スインガータイプのフェードヒッターおよびスライサーにオススメかもしれません。ヘッド性能的にはおそらく低重心を狙っていると思いますが、それでもこのシャフトとのマッチングだと、ボクにはちょっとスピン量が多すぎでしたね。以前のロイコレのイメージとは、打感も含めて全く変わっていますが、確実に言えるのは「扱いやすい」FWであること。これは間違ありません!!

<ロイヤルコレクション「TM-X」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:7▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=【3W】Ti855【5&7W】17-4ph、フェース=【3W】6-4Ti【5&7W】HT1770M、クラウン=カーボン、ソールアルミプレート

■ロフトバリエーション:3W=14度、5W=18度、7W=21度

■シャフト(重量/トルク/調子):「ロイヤルコレクションTT-5」(S=53g/5.1、SR=50g/5.2、R=49g/5.3/ダブルベンディング)

■価格:3W=7万9200円、5&7W=6万3800円 ※税込み