どーもです。今日紹介するのは、ダンロップの新製品「スリクソンZX7 MkII」アイアンです。先代「スリクソンZX7」アイアンは試打モデルのシャフトがダイナミックゴールド(DG)だったので、かなりハードな印象もありましたが、今回はそれよりもやや軽量モデルを手配。これで印象が変わるのか、否か? その辺についても、ちょっと触れてみようと思います。


まずは見た目から。


新作最大の特徴は「PUREFRAME」の採用。これはバックフェース中央部の厚みが従来モデルよりも、なんと80%も肉厚化しているようです。もちろんこれは、よりマイルドな打感を目指してでしょうね。

フェースはコンパクト。形状的には、先代よりもトウが立った感じで、どちらかといえば「スリクソンZK5 MkII」アイアンに近い感じ。

ソール幅は、フェースのコンパクトさにもあった感じで狭め。もちろん、これは打ち込んでの抜けの良さを意識してでしょう。なお、こちらもV字ソールです。

ネックはストレート。ボディ幅は先代よりも気持ち太めにも見えましたが、ボディ下部の厚みは気持ち薄めかな。

構えてみるとこんな感じ。気持ちトップブレードが厚くなったような気もしますが、さすがにコンパクトですね。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSOPRO MODUS3 TOUR105 DST」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角32度、ライ角62度。長さ37インチ、総重量421.0g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98.5g、トルク2.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、今のボクにはちょうどいい感じかなw 先代試打モデルは433gだったので12g軽くなっています。グリップは「スリクソンZX5 MkII」アイアンとほぼ同じ太さで、太め好きなボクでもまずまずでした。ワッグルしみると、カチカチではないけど、しなり感はそれほど感じません。素振りしてみても、結構シャープに振れそうな印象でした。


実際に打ってみると、「スリクソンZX5 MkII」アイアンよりは確実に操作性が高く、ミスヒットの許容性もそこまでは高くない印象でした。この辺はさすが、アスリートモデルですね。良いスイングができればいい弾道が得られるし、スイングが乱れれば弾道も乱れます。そんなシビアさは確実にあったと思います。でも、扱いやすさもあります。ボクは扱いやすいクラブの第一条件は、球の上がり方だと思っていますが、この重量をしっかり振り切れれば、問題なく上がります。「スリクソンZX5 MkII」アイアンよりもロフトが1度寝た32度ですが、打ち出し角は21度台。悪くない上がり方ですよね。なお、先代は同ロフトで18.8度。上がり方のレベルが違いますわ~!! 


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS37.8m/s、初速48.2m/s、打ち出し角21.2度、バックスピン量4441.0rpm、サイドスピン-746.0rpm、飛距離170.2y

【ベスト】

HS37.9m/s、初速48.3m/s、打ち出し角21.6度、バックスピン量4524.8pm、サイドスピン-519.4rpm、飛距離170.8y


打感はマイルド。先代もマイルドと書いているけど、ボク的にはボールのつぶれ感を存分に感じるマイルドさというよりは、「スリクソンZX5 MkII」アイアン同様、やや中空アイアンのような柔らかさかなって感じ。音は中高音系ですが、やや高音が勝っている感じでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データはこちら。


弾道的には文句なしの高弾道。先代と比較しても上がりやすいと思います。なお、スピン量は先代の約5000rpmに対して新作は約4400rpm。低重心化を意識しているのかもしれませんね。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。前述通り良いスイングをすればいい弾道が打てますが、決してシビア過ぎる印象はなく、ボクレベルでもラウンドで使えそうな雰囲気はありました。


シャフトフィーリングと振り感ですが、オリジナルの「NSPRO MODUS3 TOUR105」よりもシャープに振れる印象でした。感覚的にですが、元調子系ではないかなって。ヘッドとのマッチングもあるので、シャフトオンリーの性格とはいえませんが、トータルバランスとしての振りやすさもありました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低HS41~42m/sは欲しいかな。「スリクソンZX5 MkII」アイアンよりも操作性が高いけど、決してシビア過ぎることはないような印象でした。スイングタイプ的には、球の上がりやすさがあるので払い打ち系でもしっかり上がると思います。その意味においては受け入れ間口は広いと思いますが、確実に違うのが操作性でしょうね。また、DG装着だった先代とのフィーリングの違いですが、これは確実にありました。やはり12gの差は大きいです。って、当たり前かw DGでゴルフを覚えたボクですが、もう、18ホール通して打ちこなすのは、厳しいかもしれません。そんなことを痛感させられる試打でした。

<ダンロップ「スリクソンZX7 MkII」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:8

■ヘッド:【#3 ~7】軟鉄(S20C)+タングステンニッケル合金【#8~SW】軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールドDST」(X100=116g/1.9、S200=112g/2.1/中手元調子)、「NSOPRO MODUS3 TOU120」(X=110g/1.6、S=105g/1.7/中手元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR105 DST」(S=98.5g/2.3、R=95g/2.5/中調子)※X100、X、Rは特注生産

■価格:「ダイナミックゴールドDST」装着モデル6本(#5~PW)13万8600円、単品(#4、SW、SW)各1本2万3100円。「NSPRO MODUS3 TOUR120」

「NSPRO MODUS3 TOUR105 DST」装着モデル5本セット14万5200円、ンピン各1本2万4200円 ※価格は税込み。