どーもです。今日紹介するのは、キャロウェイのニューモデ「パラダイム」の「パラダイム◆◆◆」FWです。ドライバーは唯一ヘッド体積が450cm3とやや小振りなモデルでしたが、3Wで174cm3とデオフォルトモデルの171cm3よりも気持ち大きめ。「◆◆◆のアイデンティティ的にいいのか?」ですよね? そんな疑問も含めて、確認しないとですね。というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールのレール部分ですが、「パラダイムX」FW同様、チタンになっています。また、その付け根部分にさらにウエートを配置。より浅重心を意識したモデルということですよね。

フェースはセミディープ。既出2モデルとは明らかにコンセプトが違うということを、視認できそうな感じ。

ボディ自体はシャロー気味かな。でも、全体的にボディ自体がやや上を向いているような…?

後ろ姿です。レール部分は「パラダイムX」FW同様ネック寄りです。

構えてみるとこんな感じ。「パラダイム◆◆◆」ドライバー同様、逃げ顔系かな。クラウンの投影面積も既出2モデルよりも小さめでした。なお、FWもシェブロンマークがありません。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI 55 for Callaway」Sフレックス着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角56度、長さ43インチ、総重量319g、バランスD2。ヘッド体積174cm3。シャフトスペックは、重量52g、トルク4.3、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピーボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップも気持ち細めですが、まあ許容範囲ですね。シャフトを手でしならせてみると、「VENTUS TR5 for Callaway」よりも全体的にしっかり感がある感じだけど、Sフレックにしては気持ち柔らかめかな。とはいえ、手元にしっかり感がある感じで、しなりポイントは中間よりも気持ち手元側のイメージ。ワッグルしてみると、しなりポイントからヘッドが動く感じで、その振れ幅はシャフトの硬さに対し適当かな。素振りしてみると、シャープに振れそうな感覚もあるけど…


実際に打ってみると、ドライバーではフッカーのボクが意識しても打てないフェード系でしたが、このFWはドライバーよりもキッチリつかまる感じ。ただし、なぜかなんかしっくりこない感じ。しかも、それがなぜかを特定できなくて…。既出2モデル含めた3モデルでは最もハードな見た目ですが、何気に最もハードに感じたのはデフォルトモデルでした。この◆◆◆は何が合わないのかわかりませんが、とにかく3モデル中では最もふがいない結果となってしまいました。見た目や同モデルのドライバーとのギャップに戸惑いを感じ、「あれ?」と思いながらの試打続行も、「これ以上打っても結果がでないかも」と白旗を上げてしまいました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS41.8m/s、初速58.1m/s、打ち出し角15.4度、バックスピン量3965.8rpm、サイドスピン-413.5rpm、飛距離226.4y

【ベスト】

HS41.9m/s、初速58.3m/s、打ち出し角15.2度、バックスピン量2948.4rpm、サイドスピン-553.9rpm、飛距離228.0y


打感はソリッド系。弾き感とマイルド感がいい感じに交ざったイメージでした。音は違和感のない中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。この重量を振り切れれば、ごく普通に上がってくれると思います。ただし、不思議だったのは見た目では最もスピン量が少なめであろうモデルが、デフォルトモデルよりもスピン量が多めだったこと。見た目がハード系なので、体が勝手に反応して振ってしまっていたのかは分かりませんが、なんかしっくりこない感じなんですよね。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ドライバーはフェード系でしたよね…


シャフトフィーリングと振り感ですが、シャープには振れます。でも、ドライバーは中元調子系のような動きに感じたけど、このFWは手元にしっかり感があったわりには、ややヘッドが走るような感じもありました。ボクの中での戸惑いは、この振り感の違いもあったと思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42m/s以上にオススメ。おそらく、スイングタイプ的にはよりたたけるヒッター向けのはずなんですけど…。ん~、なんかしっくりこない部分が多すぎて、飲み込めないまま消化不良といった感じでした。とにかく、ドライバーとFWで出球が逆というのが最大の消化不良ポイント。スイングの問題かもしれませんが、だとしても、モヤモヤが残る試打でした。

<キャロウェイ「パラダイム◆◆◆」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:7▽上がりやすさ:9▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレススチール+トライアクシャル・カーボンクラウン+タングステン・スピードカートリッジ約21g+ソールウエート約5g、フェース=マレージング鋼(C300)

■ロフトバリエーション:3W+=13.5度、3W=15度、5W=18度

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI 55 for Callaway」(S=52g/4.3、SR=51g/4.4/中調子)。「SPEEDER NX GREEN 60」(S=66.5g/3.8/中調子)。「Diamana GT60」(S=66.5g/3.8/中元調子)。

■価格:「TENSEI 55 for Callaway」装着モデル1本6万500円。「SPEEDER NX GREEN 60」」装着モデル各1本8万300円。 ※価格は税込み