どーもです。今日紹介するのはテーラーメイドの新製品「Qi10」シリーズの「Qi10」レスキューです。ドライバー&FWではこのデフォルトモデルが好印象でしたが、レスキューは「Qi10 MAX」でも悪くない結果でした。果たして、ボクレベルで両者の差を感じられるのか? そこが問題になりそうな感じがプンプンにおいましたが、まあ、その辺の含め、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソール形状は「Qi10 MAX」レスキューとほぼ同じですが、「Qi10」レスキューの方が、ネック側ラインがちょっとシュッとした感じかな。

フェースはセミディープ。「Qi10 MAX」レスキューよりも確実にディープで、かつトウ・ヒール方向がコンパクトでした。

ボディもセミディープ。やはり、ヘッド自体が「Qi10 MAX」レスキューよりもコンパクトですね。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。「Qi10 MAX」レスキューよりもクラウンの投影面積は小さめ。形状的には、やはりネック側のラインが絞られて、シュッとしていました。

なお、3モデル比較はこんな感じ。左から「Qi10 MAX」「Qi10」「Qi10ツアー」です。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana BLUE TM60」Sフレックス装着モデルの#4。スペックは、ロフト角22度、ライ角58.5度、長さ40.25インチ、総重量349g、バランスD3。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量68g、トルク2.8、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細め。シャフトを手でしならせてみた感覚も、FWよりはややしっかり感があるけど、Sにしてはやや軟らかめで、しなりポイントは真ん中あたり。ワッグルしてみると、ちょうど真ん中あたりからヘッドが動く感じで、その振れ幅は気持ち大きめ。素振りした感覚も、まあ、「Qi10 MAX」レスキューとほぼ変わらない感じでした。


実際に打ってみると、まずボールは「Qi10 MAX」レスキュー同様しっかり上がります。ただし、「Qi10」レスキューはロフトが2度寝ています。そう考えると、いかに「Qi10 MAX」レスキューが上がりやすかったのか、ということになりますよね。そして、全く気付かなかったダフリに気味を疑う2000rpm台というスピン量の少なさですが、この「Qi10」でも2球が2000rpm台です。どう考えても2000rpm台はおかしいので、その原因はダフリ気味(ワンタッチ)だと思うのですが、「ひょっとしてこれが正解?」と思ってしまうボクもいました。まあ、もちろんそんなはずはないと思いますけど。なお、ボク的な「Qi10 MAX」レスキューとの差ですが、細かいフィーリングと好みはありますが、ぶっちゃけてしまえば大同小異。正直、ブラインドテストで気付かないかもレベルでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS40.6m/s、初速55.1m/s、打ち出し角18.2度、バックスピン量3266.6rpm、サイドスピン-673.3rpm、飛距離210.4y

【ベスト】

HS41.0m/s、初速54.8m/s、打ち出し角19.2度、バックスピン量2852.6rpm、サイドスピン-535.9rpm、飛距離215.2y


打感はソリッド系。ボールのつぶれ感と弾き感がちょうど半々な感じで、音は中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックでデータはこちら


弾道的には高弾道。上げようなんて気持ちは一切不要です。スピン量ですが、見た目ではその差は全く分かりませんが、数値的には「Qi10 MAX」レスキューよりも総じて気持ち多めでした。それでも、少なめなんですけどね!


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。正直、振った感覚は「Qi10 MAX」レスキューとほぼ同じような感じですが、それでも出球的にはより曲がりが少ない感じは、確実にありました。本来「飛んで曲がらない」は「Qi10 MAX」レスキューの役目なのかもしれませんが、ボク的には「Qi10」レスキューのほうがそのイメージでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ボク的には「Qi10 MAX」レスキューとほぼ同じ。ヘッドの走り感もほぼ同じですが、つかまり具合はより緩やかなんですよね。重心位置の違いを感じ切れていないということですかね?


今回ボクが試打した限りで、このスペックでHS40m/sあたりにオススメ。ただし、出球を見る限りでは、より曲がりが少なめに感じました。たまたまかもしれないけど(汗)。恐らく、本来であれば「Qi10 MAX」レスキューの方がよりストレートな弾道を打ちやすいのではと思うのですが、そういかないのがゴルフクラブの難しいところであり、面白いところでもありますよね。なので、みなさんも実際に打つ機会を作って、打ってみてください。というわけで、ボクの結論ですが、「Qi10 MAX」レスキューとイメージは同じだけど、「Qi10」レスキューの方がより曲がりの少ない弾道を打ちやすいということになりました。

<テーラーメイド「Qi10」レスキュー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=ステンレススチール(450SS)+インフィニティカーボンクラウン、フェース=ステンレススチール(450SS)

■ロフトバリエーション:#3=19度、#4=22度、#5=25度、#6=28度、#7=31度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「Diamana BLUE TM60」(S=68g/2.8、R=60g/3.0/中調子)。スチールシャフト「NSPRO820GH」(S=97g/2.2/中調子)。

■価格:カーボンシャフト装着モデル1本5万600円、スチールシャフト装着モデル1本4万7300円。 ※価格は税込み