どーもです。今日紹介するのはPINGの新製品「BLUE PRINT」アイアンの1つ「BLUE PRINT S」アイアンです。今回マッスルバックタイプの「BLUE PRINT T」アイアン、ブレードタイプの「BLUE PRINT S」アイアンの2モデルをラインアップしています。なお、「BLUE PRINT S」アイアンのSはSCORE（スコア）の頭文字。「スコアアップを目指すゴルファーが求める操作性と寛容性を兼ね備えたモデル」とのことでしたが、ボクレベルでは「スコアアップに操作性は…」とか突っ込んでみたりして。何はともあれ、いってみましょう。

まずは見た目から。

ブレードアイアンをうたっていますが、バックフェースを見るとキャビティアイアンとしてもいいじゃないってな感じ。その方がプレーヤーのハードルも下がりそうな気もしますが、下げる必要はないのかな？

フェースはコンパクト。「BLUE PRINT T」アイアンに比べると、気持ちトウ・ヒール方向に長いかもしれません。

ソール幅は狭めですが、「BLUE PRINT T」アイアンよりはほんの少しだけワイドにも見えました。

ネックはストレート。でもボディは「BLUE PRINT T」アイアンと全くの別モノ。いかにも、より低深重心を意識しましたといった感じでした。

構えてみるとこんな感じ。「BLUE PRINT T」アイアンよりはほんの少しだけトップブレードの厚みが確保されていますが、これだけでも見た目の印象が変わります。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角33度、ライ角62度、長さ37.5インチ、総重量410.8ｇ、バランスD1。シャフトスペックは、重量106.5ｇ、トルク1.7、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的には微妙に軽め。「BLUE PRINT T」アイアンよりは若干軽めにも感じました。でも、グリップはちょうどいい感じ。ほぼ同じような太さでした。ワッグルしたヘッドの動き幅も、素振りの感覚もほぼ同じようなイメージでした。

実際に打ってみてまず感じた「BLUE PRINT T」アイアンとの差は、ボールのつかまりでした。ボク的には「BLUE PRINT S」アイアンの方が、よりオートマチックにつかまるイメージでした。それでも、逃がそうと思えば逃がせる感じも同居していて、「BLUE PRINT T」アイアンほどシビアではないけど、それなりの操作性はありそうな感じ。また、打点のシビアさもよりマイルドに感じました。芯を外しても飛距離や曲がりをある程度クラブがカバーしてくれそうなイメージもありました。「BLUE PRINT T」アイアンの操作性は意図しないスイングのミスがそのまま出球に直結する感じですが、「BLUE PRINT S」アイアンはそこまでのシビアさはなく、ある程度はクラブもカバーしてくれそうなイメージ。そういう意味では「スコアアップ」につながるのかもしれませんね。

スカイトラックの弾道はこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS37.0m/s、初速47.2m/s、打ち出し角21.9度、バックスピン量4102.3rpm、サイドスピン-1173.4rpm、飛距離166.8ｙ

【ベスト】

HS37.3m/s、初速47.6m/s、打ち出し角22.1度、バックスピン量3751.7rpm、サイドスピン-1339.2rpm、飛距離170.2ｙ

打感はマイルド感強めのソリッド系。「BLUE PRINT T」アイアンとほぼ同じような打感で。音もサスティン短めで小気味の良い中高音系。

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には高弾道。「BLUE PRINT T」アイアン同様の上がりやすさがあるけど、これもある程度ダウンブローに打ち込む技術は求められそうかな。スピン量ですが、見た目的には「BLUE PRINT T」アイアンとほぼ同じ感じでしたが、データ的には3球平均で約400rpm少なめでした。

出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。前述通り「BLUE PRINT T」アイアンよりオートマチックにつかまる感じでしたが、逃がそうと思えば逃がせられる操作性は兼ね備えていると思います。

シャフトフィーリングと振り感ですが、ぶっちゃけ、どっちもほぼ同じ!!

今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低HS40～41m/sは必要かな。カテゴライズするとすれば、「BLUE PRINT T」アイアンはバリバリマニュアル系、「BLUE PRINT S」アイアンはセミマニュアル系かな。他メーカーの例えでPINGには申し訳ありませんが、マイアイアンのキャロウェイでいえば、「Xプロト」と「Xフォージオ」の関係に近い感じかな。「BLUE PRINT S」アイアンは、ボクレベルでも使えそうな印象でした。