ダンロップ・フェニックス初出場を果たすキャメロン・チャンプ(大会事務局提供)
ダンロップ・フェニックス初出場を果たすキャメロン・チャンプ(大会事務局提供)

日本男子ゴルフツアーのダンロップ・フェニックス(17~24日、宮崎・フェニックスCC)に「世界一の飛ばし屋」がやってくる。米ツアー2勝のキャメロン・チャンプ(24=米国)が初出場を果たす。片瀬芳信運営委員長は「チャンプ選手のボールの飛びっぷりを見ていただきたい。初速、インパクト音、弾道の高さ、角度、速さ。本当にすごいと思いますので見て欲しいです」と声をはずませた。

チャンプは18-19年シーズン平均飛距離が317・9ヤードをマークし、堂々のツアー1位に輝いた。身長は183センチの細身の体格ながらも、柔軟かつバネのある筋肉と左股関節を軸とした強烈なヒップターンでボールを飛ばす。ダンロップ・フェニックスには、過去にも飛ばし屋が数多く参戦してきたものの、チャンプは「レベルが違う」という。

アマチュアだった大学時代に全米オープン出場も経験したチャンプは卒業後、18年に下部ツアーでプロキャリアをスタートさせた。同年のドライバー平均飛距離は343・1ヤードという数字だからすごい。新シーズン(19-20年シーズン)に入ると早速、9月のセーフウェー・オープンで優勝を飾るなど序盤から好調をキープ中。フェニックスCCでは1オンを狙える13番パー4があるだけに、チャンプのドライバーショットからは目が離せないだろう。

チャンプ以外にも、今年のダンロップ・フェニックスには世界レベルの強者たちが集結する。5日には、ついに松山英樹(27)の3年連続8度目の出場が正式発表され、メンバーが出そろった。大会主催者を通じ、松山は「今年もダンロップフェニックストーナメントに出場することになりました。日本のファン方々の期待に応えられるよう、精いっぱい頑張ります。宮崎でプレーすることを楽しみにしております」とコメント。さらに全米オープン覇者ゲーリー・ウッドランド(35=米国)も11年大会以来8年ぶりに参戦が決定済み。世界一の飛ばし屋、そしてメジャー覇者がそろい、10月の日米男子共催ツアー、ZOZOチャンピオンシップでタイガー・ウッズ(43=米国)と最後まで優勝争いを繰り広げた松山がホストプロとして迎撃する展開だ。今年も秋の宮崎で、ハイレベルな攻防が繰り広げられることになる。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/ゴルフコラム「ピッチマーク」)

8年ぶり2回目のダンロップ・フェニックス出場が決まったゲーリー・ウッドランド(大会事務局提供)
8年ぶり2回目のダンロップ・フェニックス出場が決まったゲーリー・ウッドランド(大会事務局提供)