男子ゴルフのツアーワールド・カップ(5日開幕、愛知・京和CC)のプロアマ戦が4日に同コースで行われた。

 前週のトップ杯東海クラシックで今季初優勝を飾った小平智(28=Admiral)は自身初の年間複数回優勝について「意識しますね~」と意欲を口にした。13年のツアー初優勝から毎年1勝ずつとなっているだけに「やっぱり2勝ができていないので。複数回優勝するのが1個目の目標なので、そこは達成したいなと思います」とうなずく。

 勝利へのモチベーションをかき立てる要素は、まだまだある。前週の優勝時に「一番に連絡した」というのが3月に結婚した元賞金女王の古閑美保(35)。「いい勝ち方だったね」と喜んでくれたが、かねて2人で優勝カップを掲げたいと話してきた。「次は美保が(会場に)いる時に優勝したい。それ(2人で優勝カップを掲げた写真を撮る)をかなえたい」と力を込める。

 現在8320万4213円で賞金ランクトップにも立ち、初のシーズン獲得賞金1億円突破、さらには賞金王と期待も膨らむが「僕は賞金王より世界ランクを意識している。50位以内に入ってマスターズに出たいっていう気持ちが強い。そこを一番意識してやりたい」ときっぱり。現在の78位から17年最終時点で50位まで上げることができれば、夢のマスターズ切符が手に入る。他の選手の動向にも左右される世界ランクだが「日本オープンとかポイントが大きい試合もある。国内であと2勝は必要かなと思うので、そこを目標にやっていきたいです」。大まかに計算してノルマも設定した。

 石川遼が来季米ツアー出場権を喪失したというニュースにも「遼でも出られなくなると聞くと、やっぱり厳しい世界なんだなと。でも、そこに(自分も)飛び込みたいって気持ちの方が強いですね」と反応。米ツアー挑戦への思いを一層かき立てられた様子だった。