諸見里しのぶ(31=ダイキン工業)が今季開幕戦で「母の味」を力に好発進した。4バーディー、1ボギーの3アンダーの69で首位と2打差の5位につけた。地元沖縄出身で母敬子さんのチャンプルーを食べて栄養補給。14年以来のシード獲得へ弾みをつける。

 青い空と暖かい日差しが、諸見里を包み込んだ。沖縄本島の南、南城市は最高気温20度まで上昇。時折吹く強い風も慣れたものだ。前半はイーブンパー。後半最初の10番パー4で7メートルを沈めるバーディーで勢いづくと、続く11番パー5も5メートルを入れた。そして17番パー4で2オンすると、13メートルのパットを直接カップへ。「あれはラッキーでした」。最高の笑顔を見せた。

 09年に6勝を挙げるなど通算9勝の実力者も、近年は苦しいシーズンが続く。13年に賞金シード、14年限りで国内メジャー優勝で得ていた複数年シードも喪失し、16年は獲得賞金0円。昨年末のファイナルQTも体調を崩し60位だった。復活を期す今季は1カ月のタイ合宿を経て2月24日に名護市の実家に戻ると、久しぶりに母敬子さんのチャンプルーを食べた。「ゴーヤーとからし菜の炒め物。母の料理は落ち着くんです。あれはマネができない味」。栄養補給してプロ14年目の開幕に向かった。

 「目標は自分を信じること。逃げたら、やってきたことが台無しになる。優勝する気持ちで臨みたい」

 今季からリランキング制の導入により、6月末までに推薦出場で結果を残せば後半戦の出場権を確保できる。まずは9年ぶりのツアー優勝へ、首位と2打差5位。故郷で、復活への第1歩を刻んだ。【益子浩一】