ゴルフが認知症予防になる-。そんな研究結果が23日、日本ゴルフフェア2018が開催されたパシフィコ横浜で発表された。

 ウィズ・エイジングゴルフ協議会が、国立長寿医療研究センター、東大、杏林大との共同研究で、65歳以上でゴルフ未経験の106人を対象に6カ月間ゴルフ教室を実施。毎週1回、90分の練習セッションを14回、その後120分間のコースセッションを10回行い、その結果、単語記憶(30点満点)が13点から約14点へ、論理的記憶が約15点から16点半ばへと、いずれも事後の方が数字がアップした。国立長寿医療研究センター・予防老年研究部の島田裕之部長は「運動不足はアルツハイマー発症の1番の危険因子。ゴルフには運動、脳トレ、社会的活動と認知症予防になる要素がそろっており、ゴルフは認知症の予防になる」と説明した。研究結果発表会に出席した日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は「実感としてゴルフは健康にいいということがあるが、なかなか信用してもらえなかった。医学的見地から実証されたことで、ゴルフをやらない人たちに話していきたい。これを機に、シニアを教える教本、テキストをつくっていきたい」と歓迎した。日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長も「非常にうれしい。ゴルフはとっつきにくい、入りにくいという垣根を取っ払っていきたい」と話していた。