“ジャンボさん、褒めてください~”。ジャンボ尾崎の愛弟子、原英莉花(20=日本通運)は6バーディー、3ボギーの69で回り、通算12アンダー、204で2位につけた。前半でボギーが先行し、同組で回った首位の申ジエ(韓国)に離されかけたが、その申が認めるマネジメント力を発揮し3打差に食らいついた。師匠の尾崎将司(72)に、今度こそ褒め言葉をもらうため、逆転で2勝目をつかみとる。
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降りしきる雨の中でも、美人プロは輝きを失わない。黄金世代の原は、トップを走る申に一時は最大5打差まで離された。しかし、後半16、17番で連続バーディーを奪い、逆転圏内の3打差でフィニッシュした。「よく粘ったと思う。6番で50センチを外して怒りました。こんなんじゃやってられない、って。集中できました」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。
ボギーが1つ先行して迎えた7番パー4。得意の距離の100ヤード前後を残すため、ティーショットはドライバーを使わず3番ウッドを使用。思惑通りに、残り110ヤードの第2打を、3メートルに寄せてバーディー。そこから3連続バーディー。抜群のマネジメント力を発揮し、反撃態勢をつくった。
日本ツアー通算21勝を挙げる申とは、昨年8月のニトリ・レディースで初めて同組で回った。あれから約1年。申から「あの時よりコースマネジメントが良くなった」と成長を認められた。原は「以前だったらドライバーを使っていた。ちょっとは大人になったかな」とはにかんだ。前半から感じていたアドレスの違和感も、15番で気づき、アドレスを狭くしてコンパクトにすることで乗り切った。高い修正能力も見せつけた。
前日の日本女子アマチュア選手権を制した西郷真央(千葉・麗沢高3年)は、同じジャンボ軍団の後輩。この日朝、その後輩が尾崎から「大したものだ」と言われたことを知り、発奮材料にした。「私はまだ1度も褒められたことがない。私もほめられたい」。
最終日、最終組は初体験。プレッシャーを乗り越え、2勝目を挙げれば、7月のAIG全英女子オープンの出場権(今大会終了時点で賞金ランキング5位以内)も手に入り、きっと待望の「お言葉」がもらえるはず。「食らいついていきたい」。端正なルックスに熱い思いを隠し、頂点を目指す。【松末守司】

