黄金世代(98年度生まれ)でツアー未勝利の臼井麗香(22=ディライトワークス)が、首位と1打差2位で決勝ラウンド進出を決めた。

午前よりスコアが出ていない午後組で首位と3打差5位から出て、5バーディー、ボギーなしの67。前半11番からの3連続、最終9番はいずれもピン1メートル以内にショットをつけた。

「アイアンショットが良かったです」と喜ぶ。良かった根拠はシンプル。「今まできっちり取らなかったフィニッシュを、今週から取るようにした」。コントロールショットの際はさておき、フィニッシュをとるのはスイングの基本だ。「私は気持ちを乗せて打つタイプと思っているんですが、一定のスイングを作ることで(距離、方向性の)ばらつきがなくなった」と話した。

身長158センチ、体重48キロ。スレンダーすぎるスタイルとあって、連戦になると体力面の不安がつきまとっていた。しかし、平均睡眠時間を7時間半から10時間に増やし、スタミナ面などが好転したという。

出世争いの激しい黄金世代でもあり、早くツアー初優勝が欲しい。それは首位を走る同世代の高橋彩華も同じ。「仲がいいし、まだ勝ってないことも同じ。2人で頑張りたい。今日はスタート前に(午前で上がった高橋に)“ナイスプレー”と声をかけました」。勝負の決勝ラウンドへ、意欲満々だ。