大会2連覇を狙う石川遼(29=CASIO)が5バーディー、1ボギーの67で回り、首位に2打差の7位につける好スタートを切った。2週前の全米オープンから導入し、国内初使用の長尺ドライバーでの攻めが当たって前半からバーディーを量産。日本最古の国内メジャーで、史上9人目の大会連覇を狙う。65をマークした木下裕太(35=フリー)が通算6アンダーで単独首位に立った。

   ◇   ◇   ◇

国内初解禁の長尺ドライバーが威力を発揮し、石川が好発進を決めた。飛距離向上を狙い、これまでの45・5インチから2インチ伸ばして2週前の全米オープンから導入。従来より10ヤードほど飛び、今大会でもコースに合うと判断して継続採用した。パー3をのぞくと、バーディーを奪ったホールは全てドライバーでのティーショットから。クラブを長くすれば精度に不安が出るが、それも20年3月から改造に取り組むスイングでカバーできているといい「ある程度狙ったところに飛んでいっている。やってきたことの成果をかなり感じている」とうなずいた。

2週前に全米オープンに出場するも、五輪強化指定選手であることなどから、帰国後の自主隔離期間中の活動を特別処置として許可されての出場。ギャラリーからはバーディーを奪う度に大歓声を浴びるなど人気は健在だ。史上9人目の大会2連覇へ、「明日もいいゴルフをしたい」と意気込んだ。【松尾幸之介】