国内男子ゴルフツアーで、昨年と統合された今季としては2勝を挙げ、賞金ランキング1位の金谷拓実(23=Yogibo)が、プロ初優勝を飾ったダンロップ・フェニックス(18日開幕)の連覇に挑む。開幕前日の17日、会場の宮崎・フェニックスCCで行われたプロアマ戦に参加。その後、ディフェンディングチャンピオンとして会見に臨み「もう半年以上、優勝できていないので、大好きな宮崎で優勝したい」と、今年初戦の東建ホームメイト・カップ以来の優勝に意欲を見せた。

今年で48回目を迎える今大会は、これまでに数々の海外名選手が出場してきた。タイガー・ウッズ、ブルックス・ケプカ(ともに米国)らが連覇を果たし、日本人では「ジャンボ」こと尾崎将司が94年から3連覇を果たしている。そんな、そうそうたる面々の名を聞いても、金谷は「連覇した選手は、大会の印象も強く残っている選手。自分もそういうチャンスがあるので、連覇という気持ちよりは、優勝したいという気持ちですけど、また優勝できたらいいなと思う」と、臆することなく、今大会を代表する選手の仲間入りを目指すつもりだ。

宮崎は「(昨年の今大会で)プロとして初優勝した思いでの地。アマチュアの時から、ナショナルチームで、よくここのフェニックス・ゴルフアカデミーで合宿もしてきた。いろんな思い出も詰まっていて大好き」と、特別な場所という位置付けだ。「(2位だった)先週、いいプレーをしたので、調子自体は悪くないと思う。優勝できなかったので、今週は大好きな宮崎で優勝したい」。何度も「優勝」と「大好きな宮崎」を連呼する様子に、今大会にかける思いの強さがにじんでいた。