プロゴルファーの石川遼(30=CASIO)が米国から帰国後の新型コロナウイルス感染防止対策の自主隔離期間中に違反行動をとった問題で24日、ツアー競技・カシオワールドオープン(25日開幕)会場の高知・Kochi黒潮CCで謝罪会見を行った。

約40分間の会見内容は以下の通り。

【質疑応答】

-帰国はいつで隔離期間終了はいつか?

石川 10月24日早朝に帰って来ました。そこから満14日間と思います。

-バブル状態(海外でともに行動した者だけの集まり)であれば大丈夫と思い、確認をしなかったのはうっかりか?

石川 そうです。大変恥ずかしい話ですが、コロナ禍で2年間、海外と日本を何度か往復しました。その中で東京五輪強化選手としての特別措置を今年1月から受ける立場にあり、条件をしっかり満たせば練習を行えるという認識があり(今回も)その措置で練習していました。当然、オリンピックが終わり、強化指定選手がなくなるわけですから、そこは自分のいいように思い込んでしまっていたというか、もししっかりルール確認して、明確に違反しているとわかっていれば。

自主隔離中はなるべく他の方と接触しないような時間帯、ルートで練習場に行っていました。当然、ほかのお客様がいて、僕に気づく方もいらっしゃいました。自分はルール内で練習していると思っていたことは、大変恥ずかしいことです。

-隔離中の待機場として、そのゴルフ場の宿泊施設を申請してOKをもらっていたのか?

石川 はい。

-練習、ラウンドは2回ということだが?

石川 練習は日本に着いた日から、練習場に行って、それを1週間以上続けました。その後2日続けてラウンドしました。18ホールと9ホールでした。9ホールの時はコーチと2人だったが、最初の18ホールを回った時は、11月の頭だったと思いますが、ゴルフ場関係者が1人同伴して、回りました。これに関しては「よくないこと」という認識があったというか…。コーチと2人もいけないことですが、食事の際も同じ(関係者の)方が部屋に入ったことも、ずっと日本にいた方との接触なので自主隔離のルールには反します。

食事とラウンドの2回は、その方は食事をしていませんが会話、接触があったので「ルール違反なので(一緒に行動、入室は)できません」と言うべきでした。自分の思い込み以前に、ルール違反をしていると。

-その2回は「これぐらいいいかな」と思ったのか?

石川 はい。自分の甘い判断でした。

-隔離期間に飲酒がダメというルールはないが、飲酒は?

石川 基本的に僕とコーチで夕食をとっていた。夕方6時ごろから7時半ごろまで、本当に決まってルーティンでした。夕食の際は1人2、3杯。それは毎日飲んでいました。

-晩酌のような形?

石川 はい。ゴルフ場の関係者が加わったのは2回で、その方は食事はとらず、途中で退席しましたが、同じぐらいの量を飲んだと思います。人数として3人が2回、それがマックスです。自分の判断が甘かった。そもそも隔離中は(待機場とする)建物から出てはいけないということの確認不足があった。このような立場にいながら、確認せず、自分の都合のいいようにとらえてしまっていたと思います。

-食事をした部屋は宿泊施設の自分の部屋でなく、クラブハウスの中の一室にご飯をもってきてもらって?

石川 そうです。午後6時ぐらいだったので、外はもう真っ暗でした。一般のお客様は夕方5時半頃には(ゴルフ場から)全員いなくなる状況ではありました。

-こういった立場で、という。選手会副会長、理事でツアーの中心人物だったのに、いけないことをしたとの認識はあるか?

石川 はい。この2年間、世界中を飛び回っている選手もいて、しっかりルールを守って自主隔離を行っている。その中で、自分の行動は大変申し訳ない気持ちでいます。自分がずるをした結果になった。それをしっかり受け止めて、出場停止期間を過ごしたいです。また自分がチャンスをいただけたらなと思います。

 

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